2025-10-19 葛西 蒼空
皆さんこんにちは。葛西蒼空です。前回の記事、日本鉄道模型ショーへ足を運んできましたが、同日東京ビッグサイトで開催された全日本模型ホビーショーへも足を運んできました!


会場は南3・4ホール。例年南ホールで開催されていますね。駅から遠いのがネックですが。会場内に入ると大賑わい。こちらは鉄道模型に限らずホビー全般の展示会なので、様々なジャンルのメーカーが集まっています。こちらはどちらかというと見本市って雰囲気ですね。


鉄道模型ではまずトミックスのブースへ。トミックスが前身の「トミーナインスケール」から数えて50周年を迎えるにあたり、これまでの歴史を知れる展示もありました。NゲージではKATOが先行していましたが、元々玩具メーカーとして販路を多く確保していたトミー(現タカラトミー)の子会社ということで、Nゲージの爆発的な普及に貢献したのではないでしょうか。



技術ではKATOが意欲的なイメージですが、TOMIXもまた意欲的。今回は衝撃的な展示がそろっていました。まずレール周辺空間無線給電システム。立命館大学と共同研究し開発したもので、高周波発生装置から高周波をレールに流し、建物のベースに巻き付けたコイルで電流を発生させて建物内の照明を点灯させるというもの。レールから20㎝の範囲に給電できるそうです。ちなみに列車が停止しても、走行用電源とは別なので建物の照明に影響はないとのこと。
続いては車載サウンドシステム。すでにDCCやKATOのサウンドボックス、マイクロエースのマイクロスピーカーシステムなど一般化している技術ですが、他社に負けじとトミックスからも登場。デモンストレーションでは485系とキハ183系が走行しており、よく耳を傾けると車両のサウンドが聞こえてきました。すでに国鉄型車両がほとんど引退した現代、音をサンプリングするにも苦労があるそうですが、今後の展開に注目ですね。
そして回転式トレインマーク。KATOが変換式トレインマークとして4種類のヘッドマークを変更できる技術を世に送り出してきましたが、それは一度線路から車両を手に取り、手動で回転させなければならないもの。実物の車両のようなギミックは、今までは一部の愛好家が実現させていましたが、トミックスがまさかの商品化。床下に専用のモーターを仕込んでいて、磁石の動きで回転させるそう。見た限りはエンドレスで回転し続けるのが実物と違うところですが、そこまで来たとはね!


一方KATOは特に真新しいものはあまりありませんでしたが、最近発表された自動信号機SXの実物を確認。本体の長さは64㎜で、補助線路を組み合わせれば124㎜相当になります。これによって従来製品ではできなかった、左画像のような本線と副本線のある駅ですべての線路に出発信号機を設置できるように。左設置タイプはKATOから、右設置タイプはホビーセンターカトーからの発売。使い勝手は格段に良くなりますが、あわよくばトミックスみたいに3灯式以外にもラインナップしてほしいのがユーザーの本音ではないでしょうか?
右はHOフレキシブル線路。最近発売になった製品で、むしろ今までなぜなかったんだと思う商品。これでKATOユニトラックとも扱いやすくなりましたね。まあPECO製品もコード83というレールを使用した製品なら難なく接続できたりするんですが。


他のメーカーも見て回りました。注目したのはさんけいのガス灯。光さんが進めている「ご注文はうさぎですか?」のジオラマで使う街灯、Amazonで入手したガス灯が明らかにHOゲージサイズだったのでどうしようかとずっと悩んでいたそうですが、これでNゲージサイズに正確なガス灯が入手できますね!4本で900円とお手頃。ただ照明として機能させるため、光源をどう組み込むかが課題ですね。
またPLUMのブースでは銚子電鉄デキ3形電気機関車のペーパーキットを観察。すでに津川洋行から走行できる製品が発売されていますが、こちらはディスプレイモデル。走行させるなら津川洋行の完成品を買う方が早いですが、ライト点灯などのギミック搭載にはこっちの方が加工が容易かなと思っていたんですが、動力を仕込むのが難しそう。津川洋行の分売品なら入るかな?アルモデルだとフライホイールが邪魔で入らなさそうですし。



ホビーの展示会なので、ツールも見て回りました。タミヤのブースでは、タミヤセメント流し込みタイプに低臭タイプが新発売。わが鉄道模型部でも愛用していますが、独特のにおいは本当に嫌ですよね。そういうユーザーは多かったのか、臭いを押さえた低臭タイプが登場。試しに臭いを嗅いでみましたが、全く気にならないレベルでした。今使っている分が切れたら、次からはこれを買いたいですね。
そしてコンプレッサー。実はぼうそうぶ鉄道模型部では、ハンディ式のコンプレッサーを使っているんですが、電源に接続していないとパワーが絞られるのがネック。またすぐに熱くなってしまうので、噴き出すエアー量が減少してしまい、塗装面積の大きいHOゲージ車両を一度に何両も塗装するには時間がかかっているのがネックです。そこでかねてより据え置き型のコンプレッサーを探しているんですが、使用感がわからないので二の足を踏んでいました。ちょうど展示があったので試したところ、思ったよりも振動も騒音もないことにびっくり!他もいろいろ見て回っていて、aurochs製のエアコンプレッサーもびっくりするほどの静音でびっくり!ただ必ず付属するエアブラシが塗料カップ固定式ということで、メンテナンス性に不安を感じ一旦見送り。
そしてプラモ向上委員会のブースでは、プラモドライオーブンフィットなるものが。塗装したパーツを乾燥させる機械なんですが、ヨドバシで食器乾燥機を推していたような?そっちの方が安いし、わざわざ専用のものを買うメリットが見出せませんでした。でも塗装したパーツの乾燥を待つ時間、もったいないですよね。こういう乾燥機を使うことが生産性向上につながると思うので、何らかの形で購入したいですね。
ということで今回はここまで。鉄道模型のサイトなので、鉄道模型関係に特化した情報をお届けしました。これからも皆様の鉄道模型ライフを充実させる情報を発信していきます。それではまた!
